介護現場でよく使用される専門用語について

高齢者や障害者のサポートをする仕事をしていると、専門用語をよく耳にすると思います。しかし、介護の仕事を初めたばかりの人は、耳馴染みのない言葉を聞くと意味がわからずに戸惑ってしまうこともあるでしょう。そこで、ここでは介護業界でよく使われる専門用語の中から、耳にする機会が特に多い2つの言葉についてお話しましょう。

まず1つ目は「ADL」です。ADLとは、日常生活動作を意味する用語で、どれだけ自立して生活できるのかを表すときに使用されます。その際、ポイントとなるのが、着替えや排泄、食事などの身の回りの動作と移動動作、そして料理や洗濯などの家事動作の3つです。そして、これらの動作が困難になってくきた人は「ADLが低下している」と言われるようになるので、介護の仕事に携わっていると度々聞くことになるでしょう。

2つ目は「QOL」という言葉です。こちらは「生活の質」のことを指しており、どれだけ人間らしい生活を送り、日々の暮らしに幸福を感じられているのかを表すときに用いられます。質の高いケアを提供するためには、利用者の生命を維持するだけでなく、心身が満たされるようなサポートが必要です。したがって、介護の仕事に携わるときには、利用者の視点に立って「何が幸せなのか」を知り、利用者のQOLの向上にも尽力しなければなりません。今回取り上げたこれら2つの専門用語は、これからますますニーズが高まる高齢者介護の現場における重要な介護用語となるため、ぜひこの機会にしっかりと覚えるようにしてください。